【開催報告】第87回「大規模改修工事の基礎講座」

開催日時:2015年8月22日(土)13:30~15:30
会  場:集合住宅維持管理機構 セミナールーム
後  援:大阪市、神戸市、公益財団法人マンション管理センター、一般社団法人日本マンション学会

DSCN0131 第87回のマンション管理実践講座は、寿主任専門委員(一級建築士)が「大規模改修工事の基礎講座」をテーマに講義をおこないました。まず最初に、調査による建物の現状把握をすることが重要であるとし、調査診断の詳しい説明がありました。次いで設計では、調査診断結果に基づいて、管理組合とコンサルタント間で十分協議検討が行われ、その結果を反映した修繕設計が重要であると説きました。また、施工者選定の進め方から施工者内定、総会承認手続き、工事請負契約、工事説明会など着工までの各項目を説明し、引き続き着工から工事竣工、引渡しまでの工事の流れと重要なポイントついての詳しい説明がありました。最後に、専門家による設計監理の重要性と、管理組合の良きパートナーとなる信頼できるコンサルタントを選ぶことがポイントであると説明しました。
 講義後の質疑応答では、「調査診断を実施したところ、全ての項目で修繕が必要とされたが本当なのだろうか。」という質問がありましたが、それに対して、修繕の緊急度についてランク付けを行い、優先順位をつけて修繕を行う必要があるか判断する方法もあると回答しました。また、「大規模改修工事以外のエレベーターの更新工事、消防設備改修や給排水設備改修などについてどうすればよいか。」、「アルミ手摺や窓面格子などアルミ製部材の錆び発生への対処はどうしたらよいか。」の質問がありました。