【開催報告】第85回「給排水設備の基礎講座」②

開催日時:②後編2015年6月27日(土)13:30~15:30
会  場:集合住宅維持管理機構 セミナールーム
後  援:大阪市、神戸市、公益財団法人マンション管理センター、一般社団法人日本マンション学会

PICT0005 前回に引き続き「給排水設備改修工事の基礎講座」の後編。前編と同じく宇野康彦主任専門委員(建築設備士)による、よくわかる「設備改修のポイントと考え方」についての講義でした。
まず、設備改修工事の内容を決定する前に、①維持管理が適正かの確認②なぜその改修工事が必要なのか?をしっかりと管理組合が理解することが大切であり、長期修繕計画の改修時期にきているからということで、その通り進めると無駄な工事をしてしまうことになる。と、衝撃のスタート。その理由をわかりやすく事例を交えての解説が続く。いくつかある排水管の改修方法の特徴や工事工程、改修後の調査事例をたくさんの写真を用いて解説。また、給水給湯設備改修に関しても給水システム、そのメリット、デメリット、ランニングコストを含めたコスト比較などの解説を行い、給水方式の変更はいろいろな要素を比較検討し、総合的に判断しなければならないと説きました。他にもガス設備の改修工事の解説と盛りだくさんの内容をコンパクトにまとめた講義となりました。設備改修工事での重要事項は、「・仮設計画・準備作業・必要十分な工期設定・衛生管理である」とのまとめがとてもしっくりくる充実の連続講座となりました。
参加人数は44人でした。

【開催報告】第85回「給排水設備の基礎講座」①

開催日時:①前編2015年6月13日(土)13:30~15:30
会  場:集合住宅維持管理機構 セミナールーム
後  援:大阪市、神戸市、公益財団法人マンション管理センター、一般社団法人日本マンション学会

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA例年好評の「給排水設備改修の基礎講座」を、今年は前編と後編の2回にわたり開催します。講師は宇野康彦主任専門委員(建築設備士)が務めます。
まず、前編では「給排水設備のイロハ、調査診断の実際」をテーマに、講義がありました。普段目にすることのない給排水管の中の様子について、内視鏡調査の画像を見ながら詳しく説明がありました。そして、給排水管の内部が、錆こぶなどにより狭窄を起こしていても、やみくもに管洗浄や更新工事にはしるのではなく、まずはその原因や状態をきちんと把握することが大切であると説きました。本当に改修の必要な部分を、適正な時期に実施することが重要であり、その為には正しい調査をするべきであると述べました。また、受水槽・高置水槽の清掃内容のチェック事例を挙げ、安全な作業及び水質保護の観点から、どのような点に注意するべきかを解説しました。
参加者は44名でした。

 

【開催報告】第108回大規模改修工事実践講座(工事見学会)

開催日時:2015年6月6日 13:30~16:00 (受付開始13:00)
会  場:集合場所(説明会場)/世良美術館 1階サロン
見学会場/ハイコート御影
所 在 地:神戸市東灘区
建物概要:竣工1983年 14戸 3階建 1棟
共  催:神戸市すまいとまちの安心支援センター すまいるネット

第108回大規模改修工事実践講座は神戸市すまいとまちの安心支援センターと共催で、見学させていただくハイコート御影から程近い世良美術館をお借りして開催しました。
前半は、今回の設計監理業務を統括の寿主任専門委員(一級建築士)と共に担当した河合専門委員(同)から、修繕委員会の設立から今日に至るまでの全体のスケジュールについて、実際に用いた資料や建物の写真を交えながら説明しました。
マンションの見学を挟んで、後半はハイコート御影の濱崎修繕委員長が管理組合としての取り組みをお話ししてくださいました。管理会社への相談経緯やコンサルタントの選定経過のご説明のあと、マンションの大規模改修工事について、「工事範囲や工事内容が広範囲にわたるため、管理組合の役員がそれを把握し、進めて行くことは困難で、工事の見積を複数社からとったところで内容の比較検討ができない。工事の品質確保のためにも、客観的に判断できるコンサルタントは必要だ。」と考えを述べられました。

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