しかし、これほどの栴檀の大木を切って捨てるのはやはり心苦しいし、結構な費用も掛かります。
そこで木ではなく、コンクリートを切ることになりました。
自転車置場の床のコンクリートを撤去すると、すぐに太い根が出てきました。
その断面はなんと!半円になっていました。長年コンクリートに押さえつけられていたからです。
太くて地上に近い根を中心に、幅50㎝程はコンクリートにせず、土のままにしてリュウノヒゲを植えました。
自転車が停めやすくなったとはいえませんが、こうなってからは誰も文句を言わなくなりました。
根っこのルートをつくってもらった栴檀の木は、これからもここで、
たぶん今までよりも幸せにみんなと暮らすことができる、そんな気がします。
栴檀の木のおはなし、おしまい。(Oh)